復縁屋・別れさせ屋に相談すると、「ハニートラップで浮気させれば別れさせられます」「工作員がターゲットの心理を誘導します」と説明されることがあります。「ハニートラップ 依頼」と検索してこの記事にたどり着いた方も、同じような提案を受けているかもしれません。
先に結論を書きます。ハニートラップの成功率を示す統計はなく、業者が示す成功率はその業者自身の発表です。そして、肉体関係を前提にした工作の契約は、公序良俗に反するとして無効になる可能性があります。口コミnaviが元依頼者さんから聞いた話でも、「接触すらしてくれなかった」という声が目立ちます。
この記事では、元依頼者さんから聞いた話をもとに、ハニートラップの実態と法的なリスク、業者に提案されたときに確認すべき点をまとめます。なお、ハニートラップのやり方を教える記事ではありません。
ハニートラップとは
ハニートラップとは、工作員が異性としてターゲットに近づき、関係を深めることで浮気を誘い、今の恋人や配偶者との関係を壊そうとする工作手法のことです。別れさせ工作の手段として説明されることが多い手法です。
業者はよく「心理誘導」という言葉を使いますが、工作員にできるのは、相手と知り合うきっかけをつくるところまでです。相手の気持ちそのものを動かせるわけではありません。心理誘導という言葉の実態は【心理誘導とは?】復縁屋・別れさせ屋が使う“心理誘導”の実態と注意点で解説しています。
ハニートラップの成功率は?業者の数字をうのみにしない
ハニートラップの成功率を示す公的な統計はありません。業者が掲げる成功率は、その業者自身による発表です。何を「成功」とし、どう数えたのかが示されていなければ、判断材料にはなりません(業者がホームページで公表している「成功率」の数字に要注意)。
「成功」の意味が業者によって違う
業者によっては、「連絡先を交換できた」「会話が成立した」「2回会えた」といった小さな進展を「成功」と数えることがあります。しかし、依頼者が求めているのは、多くの場合、次のようなことのはずです。
- 相手が浮気をしたとわかる確かな証拠
- 相手の気持ちが今の恋人や配偶者から離れたとわかる変化
- 実際に二人が別れること
契約の前に「何をもって成功とするのか」を書面で決めておかないと、依頼者の期待と業者の報告がかみ合わなくなります。
元依頼者さんから聞いた、ハニートラップの実態
以下は、口コミnaviが元依頼者さんから直接聞いた話です(契約書などの資料は買い取っていない聞き取りです)。
相談の段階で提案された方法
相談の段階で、「ジムで出会わせる」「飲み屋で声をかける」「趣味のイベントで接触する」など、偶然を装って近づく方法を提案されたという話を聞いています。業者がはっきり「ハニートラップをやります」と言うことは少なかった、という声もあります。
実際にどうなったか
- 「接触すらしてくれなかった」
- 「連絡先を交換したのにその後の展開がなかった」
- 「浮気どころか会話すら成立していない」
- 「契約後、工作内容の詳細を全く教えてくれなくなった」
- 「期待した成果には程遠い結果で終わった」
- 「動画で言ってることと実際の対応が全然違う」
業者がホームページや動画で工作の流れをわかりやすく説明していても、その通りに動いてもらえるとは限りません。説明の上手さではなく、契約書に何が書かれているかで判断してください。
GPSの取り付けや無断での撮影など、違法になりうる行為が絡んだという話も聞いています。こうした行為の危険性は、このあとの「法的リスク」で説明します。
契約したのに接触してもらえない業者の特徴は、工作を依頼しても接触してくれない復縁屋・別れさせ屋一覧にまとめています。
ハニートラップがうまくいきにくい理由
そもそも接触が難しい
工作員がターゲットと自然に知り合うこと自体が簡単ではありません。ハニートラップの前の「接触」の段階で終わってしまうことがあります。
相手の価値観や好みは変えられない
「浮気は絶対にしない」と考える人もいます。工作員がどれだけ魅力的でも、相手の価値観や好みを思い通りに変えることはできません。「誰でも落とせる工作員」はいません。
浮気をしても「別れ」につながるとは限らない
仮に浮気が起きても、それをきっかけに今の関係が終わるとは限りません。工作だったことが知られれば、依頼者自身が責任を問われる事態にもなりかねません。
法的リスク|業者だけでなく依頼者も無関係ではない
ハニートラップは手段の呼び方で、違法かどうかは、実際にどんな行為を伴うかで決まります。次の点は、依頼する前に必ず知っておいてください。
肉体関係を前提にした契約は無効になる可能性がある
民法は「公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする」と定めています(民法90条)。工作員と相手に肉体関係を持たせることを内容とする契約は、この規定によって無効と判断される可能性があります。
探偵業の届出をしていても、違法な調査は許されない
探偵業法は、探偵業者がこの法律によってほかの法令で禁止されている行為をできるようになるわけではないこと、人の生活の平穏を害するなど個人の権利利益を侵害しないようにすることを定めています(探偵業法6条)。探偵業務に関して法令に違反した業者には、公安委員会が営業停止を命じることもあります(同法15条)。
犯罪になりうる行為
- 正当な理由なく相手の住居などに入る:住居侵入罪(刑法130条。3年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金)
- 相手に無断でGPS機器を取り付ける:恋愛感情などを満たす目的で行えば、ストーカー規制法の「位置情報無承諾取得等」にあたる可能性があります(同法2条3項)
ストーカー規制法の考え方は嫌がる人にメッセージ連投で逮捕?復縁中の連絡リスクと危険ラインでも解説しています。
依頼者も責任を問われることがある
刑法は、人をそそのかして犯罪を実行させた者には、実行した者と同じ刑(正犯の刑)を科すと定めています(刑法61条)。「業者がやったことだから自分は関係ない」とは言えません。違法になりうる方法を提案されたら、その場で断ってください。
依頼すること自体の考え方は復縁屋や別れさせ屋に依頼するのは違法なの?、場面別の法律と相談先は復縁屋・別れさせ屋のトラブル|場面別に使える法律と相談先にまとめています。

「ハニートラップ推し」の業者に注意
ハニートラップを強く勧め、契約を急がせる業者には注意してください。元依頼者さんからは、面談で次のように言われたという話を聞いています。
- 「今ならハニートラップ専門の優秀な工作員のスケジュールが空いています」
- 「他の依頼者も、このハニートラップの手法でみんな成功していますよ」
焦りにつけこんで、その日のうちに契約させようとする手口と断り方は強引に契約を迫る復縁屋・別れさせ屋の手口で解説しています。
「成功」したあとにも残るもの
仮にハニートラップで今の関係が壊れても、それで終わりとは限りません。
- だまされたと知ったときの、相手の深い傷
- 工作が知られたときの、依頼者への不信や責任の追及
- 依頼者自身が抱え続ける罪悪感
別れさせた結果、相手の気持ちが自分に向くとも限りません。
ハニートラップに頼る前に考えたいこと
- 自分の側を見直す:別れた原因が自分にあるなら、そこを直すことが先です(復縁屋・別れさせ屋で失敗する依頼者の5つの特徴)
- 正式な手続きを考える:配偶者の不貞が問題なら、離婚や慰謝料については弁護士に相談して進める
- 複数の業者の意見を聞く:提案された方法が合法か、本当に実行できるのかを比べる
- 依頼しないという選択肢も持つ:復縁工作は意味ない?もあわせて読んでください
不倫相手と別れさせたい場合の考え方は別れさせ屋に依頼して不倫相手を別れさせるリスクと成功率とは?を参考にしてください。
業者にハニートラップを提案されたら確認すること
- 探偵業の届出をしているか(届出をした公安委員会の名称は、契約前に書面で説明されることになっています。探偵業法8条1項2号)
- どのような方法で接触するのか、具体的な説明があるか
- GPSの無断取り付け、無断撮影、住居への立ち入りなど、違法になりうる行為をしないことが書面に書かれているか
- 「成功」の意味が書面で決まっているか
- 報告の方法と期限(日時・場所・写真など)が書面に書かれているか(同法8条2項4号)
- 料金と追加費用、解約したときの返金の扱いが書面に書かれているか
口頭の約束だけでは、あとで確かめようがありません。必ず書面で受け取ってください。
よくある質問
Q.ハニートラップはいくらで依頼できますか?
A. ハニートラップだけの料金相場を示すデータはありません。元依頼者さんから聞いた話では、別れさせ工作の契約の中で、接触の方法の一つとして提案されていました。料金の目安は復縁屋・別れさせ屋22社の料金を徹底比較!を、安さで選ぶ危険は安い復縁屋・別れさせ屋は危険?を参考にしてください。
Q.ハニートラップを依頼すること自体は違法ですか?
A. 依頼すること自体を直接禁じる法律があるわけではありません。ただし、肉体関係を前提にした契約は公序良俗に反して無効になる可能性があり(民法90条)、住居侵入や無断のGPS取り付けなど違法な行為をそそのかせば、依頼者も責任を問われることがあります(刑法61条)。
Q.業者が「成功率○○%」と言っています。信じていいですか?
A. 何を成功とし、どう数えたのかが示されていなければ、判断材料にはなりません。景品表示法では、消費者庁は表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を業者に求めることができ、提出されなければ、実際よりも著しく優良だと示す表示(優良誤認表示)とみなされます(同法7条2項)。
まとめ
- ハニートラップの成功率を示す統計はなく、業者の成功率はその業者自身の発表
- 元依頼者さんからは「接触すらしてくれなかった」「その後の展開がなかった」という声を聞いている
- 肉体関係を前提にした契約は、公序良俗に反して無効になる可能性がある(民法90条)
- 住居侵入や無断のGPS取り付けなどは犯罪になりうる。そそのかした依頼者も責任を問われることがある
- 提案されたら、方法・成功の意味・報告・料金を書面で確認する
「ハニートラップなら別れさせられる」という言葉に頼る前に、自分にできることと、取れる手段を落ち着いて考えてみてください。
口コミ提供を検討している方へ
もしあなたが
- 失敗した
- 後悔している
- 誰かに伝えたい
そう思っているなら、
その情報は必ず誰かの役に立ちます。
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